6月、7月、8月の栽培で最も大切なことは・・・・
エネルギー不足にさせないことである。
それにはラン菌を充分活動させて・・・・糖を生産させることである。
SUGOI-ne源液を・・・この時期にたびたび与えること。
ラン菌はSUGOI-neを盛んに分解してランに糖、燐酸を供給する。
菌根菌の働きは・・・・糖と燐酸供給である。
これからSUGOI-ne源液が素晴らしい力を発揮する。
SUGOI-ne源液の開発で、日本の夏は容易にしのげる!!!
SUGOI-ne原液が効くというので
ご注文が非常に多くなっております。
日本の夏。
夜間の高温は・・・熱帯夜。
少々涼しくした位では・・・・株衰弱を防ぐことは出来なかった。
これまでの水ゴケ、バーク・・・・ではなんともならない。
雨期・・・。
この期間は乾期に落葉した枯れ落ち葉が、
高温と雨の湿度下で猛烈な速さで
材木腐朽菌によって分解されている。
最もランに養分がラン菌によって供給
される時期である。
ところが日本では・・・
これまでの水ゴケ、バーク栽培では
7月、8月に夏負けする。
なぜか・・・???
この問題をこれまでは簡単に、
高温による「夏負け」としてきた。
肥料を吸わない。
この時期ランにとって必要なのは、
ラン菌が分解した「糖」である。
糖が呼吸作用のエネルギーである。
光合成で作る糖では不足する。
夜の呼吸作用で消耗して生長に廻すエネルギーが無い。
これが炭素循環のない水ゴケ、バーク、軽石の
夏に作落ちする最大の原因である。
自生地でなら、最もランが嬉しい時期に、
私たちの栽培では・・・生育停止。
これを解決できなかった。
SUGOI-neでは夏負けしない。
炭素循環の糖があるからである!!!
これが翌年の春に爆発する生育になる。
人間も体が弱ったとき「ブドウ糖注射」するではないか。
エネルギー源は「糖」なのである。
肥料の問題ではないのである。
アツモリ、エビネ、クマガイソウ・・・・
こういうランは、この時期に軽石、赤玉、鹿沼では、
エネルギー不足に陥る。
W芽を出すエネルギーを蓄積できない。
年々作落ち・・・。
そして絶種。
このパターンをこれまで誰も解決出来なかった。
SUGOI-neの開発で、初めて解決できたのである。
SUGOI-neで・・・
カトレアを夏に植え替える時の注意
絶対に水ゴケ植えのように、
植えた後乾燥させて根を出させる・・・・
こういう考えはしないこと。
植えた直後10日間の毎日の潅水。
これは皆さん行っているいるようで安心。
問題はこのあと。
水ゴケと同じように乾燥させる人いる。
夏の高温下で水を与えない。
こういうのを拷問という。
これで元気になる植物など、この世にない。
絶対にオシボリ以上の乾燥はダメ!!
バナナの皮を剥いたときの湿度。
リンゴの皮剥いたときの湿度。
この湿度でなければプロトコームは死ぬ。
自生地というのは、この湿度がある。
だから、10日の毎日潅水後も絶対乾燥
させてはならない。
水ゴケというのは・・・・
コンポストではない・・・・!!
只の詰め物。
充填材である。
だから・・・植えて直後、
最も養分も水も必要なとき乾燥させなければ
ならなかった。
このため「作落ち」。
SUGOI-ne栽培では、
この水ゴケの非常識を捨てなかればならない。
日本列島は沖縄から北海道まで南北に細長く伸びている。
しかし、6月ともなれば、高山を別にすれば、ほとんど同じ温度になる。
この日本の夏の気温は、熱帯地方と同じか、それ以上の気温の場合もありえる。
東京の気温は、しばしばシンガポールより高いということもでてくる。
こういう気温でランの自生地ではどういうことが起こっているのかを想定しなければならない。
SUGOI-ne栽培では、この勉強が成功する秘訣である。
これまでのランの本では、これから記することが書かれたことはない。
ラン科植物は全ての種においてラン菌と共生している。
これは、別な表現をすれば、全てのランは「枯れ落ち葉」が存在するところに自生する・・・ということである。
温帯では、多くの樹木は前年の秋に新しい枯れ落ち葉が舞い落ちる。
南米などでは夏に雨が降らないから、樹木は高温の下で落葉する。
この枯れ落ち葉。
高温下の雨期は、枯れ落ち葉をエサにする材木腐朽菌、ラン菌が大繁殖するための、
充分な水分と温度がある。
この温度と水分でラン菌は枯れ落ち葉を食べる(分解)する。
枯れ落ち葉のセルロース、リグニン、ペクチンは、材木腐朽菌によって分解される。
ランの自生地では、ラン菌による枯れ落ち葉が分解されていること。
これを応用すればSUGOI-ne栽培は大成功する。
SUGOI-neのラン菌は多湿大好きである!!
SUGOI-neを盛んに分解して「糖」を作っている。
それでSUGOI-ne植えのランは素晴らしい生育になる。
ところが・・・・・
一部のカトレア、着生ラン栽培者の中に、
この自生地におけるラン菌による枯れ落ち葉の分解を全然想定しないで、
ただ、ただ・・・根腐れが怖いので「乾燥」させる人がいる。
大失敗である。
高温下でSUGOI-neを乾燥させたときどうなるか????
南米の高温下での乾期と同じになる。
水不足による「生育停止」である。
高温下で水を与えない・・・・拷問である。
ランにとっても、ラン菌にとっても・・・・。
ランの栄養生長期というのは、ラン菌による枯れ落ち葉分解の時期である。
養分はラン菌が分解した糖・・・・
雨に含んだ尿素の窒素で・・・・生長している。
ランの自生地には激しい雨が降る。
この雨は「滋雨」である。
この雨がなければ「着生ラン」「着生植物」は生きられない。
充分な温度がある条件での雨は、ラン菌にとっても、ランにとっても「滋雨」である。
SUGOI-neは、この自生地における雨期の毎日の激しい雨に合うように作ったコンポストである。
こういうコンポストは世界で始めてである。
これまでのコンポストは、水ゴケ、バーク、軽石・・・・全て自生地の雨期の雨を栽培に再現できなかった。
自生地の雨のような潅水をすれば「根腐れ」を起こしたからである。
ラン栽培において、この200年・・・・コンポストにおいては全然進歩しなかった。
地球上の植物性、岩石系、その他の・・・良いと思われるものは全部使われてきた。
しかし、自生地における条件を再現出来るものは一つとしてなかったからである。
ラン菌による「炭素循環」を再現出来るものがなかったからである。
自生地では豪雨もあるが・・・根腐れが起きない。
しかし・・・これまでのコンポストでは根腐れが簡単に起こる。
この、究極の問題を解決出来ないできた。
コンポストを追究してもラチがあかないから・・・・鉢を考えてきた。
それでも根本的な解決は出来なかった。
現在までのラン栽培というのは、この不備な、不適格な条件の上にたった技術である。
だから・・・ラン栽培は難しい・・。
おびただしい株が枯れたのである。
絶滅・・・・・まで枯れた!
ランに「滋雨」のような潅水が出来なかったのである。
ラン菌を発見し、それをコンポストに入れる努力をしてこなかったからである。
宇井清太が、世界で初めて、このラン栽培の究極のところにメスを入れた。
それがSUGOI-neである。
肥料に頼るラン栽培というのは・・・・いかに危険で、ランを泣かせ死なせてきた。
自生地で誰も肥料などやらない。
「枯れ落ち葉」「炭素循環」・・・「ラン菌」。
このシステムの絶対条件は、充分な温度と充分な湿度である。
そういうことで、SUGOI-ne栽培では、高温下の気候では絶対に乾燥させてはならない。
最低でも「オシボリの湿度」。
ペクチン潅水法で潅水することである。
6月、7月、8月、9月中旬までは、常に枯れ落ち葉の分解を考えて潅水すること。
枯れ落ち葉・・・
枯れ落ち葉・・・・
これが自生地である!!!!
これまで、世界のラン界は、発芽以後は、他の植物のように、
己の葉で行う光合成の栄養で生き続けるという考えに立って栽培が行なわれて来た。
この考えから、ラン栽培でも他の「作物栽培」と同じように「肥料」を与えてきた。
そこには、スローライフのランの進化と乖離した、より早く・・・・より多くの花・・・
を目的とした栽培が行われる。
ビジネスを目的にすれば・・・・当然・・・・農業的な栽培法を指向することになる。
「保存」という場面でも、この考えが入ってしまう。
大量生産、大量消費というのと原種、貴重種保存というのは、
株の健全性、健康という面では全く異なったものであるが、
人間の向上心は・・・・ラン栽培に作物栽培の思考を入れる。
当然、肥料の過剰な投与が出てくる。
ランは窒素を要求していないのに・・・・硝酸態窒素の過剰な施肥が行われる。
「炭素循環」が、これまで蘭界で論じられたことはない。
苗の馴化時点から窒素で・・・より早く、より大きく・・・・そういう栽培である。
あげく「ナンプ病」である。
このことは、全てランが「独立栄養系植物」という観点から行われている栽培の帰結である。
SUGOI-ne栽培は・・・・
上記の栽培では、どうしても説明がつかない「株衰弱」を根本から考えて行うものである。
ランは本当に光合成のみで生きつづけられる植物なのかという疑問に立っての栽培である。
同時に・・・・ラン菌が供給する「糖」がエネルギー源として必要なのでないか。
ランの自生地における「枯れ落ち葉」。
ここに、ランの謎があるのではないか?????
SUGOI-neは、この全く新しい理論の実践のコンポストである。
SUGOI-neを開発して満3年以上経過した。
ほとんどのランがこれまでのコンポストでは見られなかった素晴らしい生育になっている。
宇井清太の新理論、新栽培法が間違いでなかったようである。
これまでのラン栽培法が、全面的に改訂しなければならないようである。
宇井清太による一つのラン菌の発見が、新たな領域、新世界を拓いてゆく。
革命というのは、既存のものを破壊する。
これから、日本の園芸界はSUGOI-neを中心に展開することになる。
これは、疑いもなき事実になろう。
理論と実際が乖離しないからである。
konnposuto 1168
SUGOI-ne栽培講座
6月の気候と枯れ落ち葉の炭素循環
ランの自生地を考察する
宇井清太